楽譜の読み方② 音符と休符

今回は楽譜の読み方② 音符(おんぷ)と休符(きゅうふ)についてお話します。

説明した後で自分なりの考えかたを説明しますね🎸

音符(おんぷ)休符(きゅうふ)とは

音符(英語でnote) 音の長さと高さを表す記号になります。長さは音符の種類によって区別し、譜面上に置いた位置により高さを示します。

休符(英語でrest)音を出す音符に対して音を出さないように指定する音符になります。

 

音符と休符を見てみよう

実際に音符と休符を見てみましょう🎸

4分音符と4分休符

図にあるのが4分音符(しぶおんぷ)と4分休符(しぶきゅうふ)になります。

音の長さは1拍(いっぱく)です。

拍(はく)とは一度両手を合わせて打つことで、1拍の場合の考えかたは数字を順番に言いながら手を叩くとしたら1の部分にあたります。英語では拍のことをbeat(ビート)と呼びます。

4分休符は4分音符と同じ長さの休みを表しています。

全音符と全休符

全音符(ぜんおんぷ)全休符(ぜんきゅうふ)と読みます。

音の長さは4拍で4分音符の4つ分の長さになります。全休符も同じく4拍の長さの休みになります。

2分音符と2分休符

2分音符(にぶおんぷ)2分休符(にぶきゅうふ)と読みます。

音の長さは2拍で4分音符の2つ分の長さになります。2分休符も同じく2拍の長さの休みになります。

8分音符と8分休符

 

8分音符(はちぶおんぷ)8分休符(はちぶきゅうふ)と読みます。

音の長さは半拍(0.5拍)で4分音符の半分(½)の長さになります。8分休符も同じく半拍(0.5拍)の長さの休みになります。

16分音符と16分休符

16分音符(じゅうろくぶおんぷ)16分休符(じゅうろくぶきゅうふ)と読みます。

音の長さは0.25拍で4分音符の4分の1(¼)の長さになります。16分休符も同じく0.25拍(¼)の長さの休みになります。

各音符と休符の相互関係

音符の長さをまとめると全音符・全休符の長さ2分音符・2分休符の2倍4分音符・4分休符の4倍=8分音符・8分休符の8倍16分音符・16休符の16倍になります。

付点音符と休符

付点(ふてん)音符と休符は音符の横に付点(黒丸)がある音符のことをいいます。付点のついた音符の長さの1.5倍の長さで拍をとります。

4分音符についてたら1×1.5で1.5拍、2分音符についてたら2×1.5で3拍、全音符についてたら4×1.5で6拍ぶんの音の長さになります。

用語解説

ここでは音符と休符で使われている譜面(ふめん)の用語を少し説明します。

ト音記号とヘ音記号

ト音記号(とおんきごう)ヘ音記号(へおんきごう)と読みます。

五線紙(ごせんし)上での音の高さを指定する記号。もし記号がないと、どの音符がなんの音かわからなくなります。

最も一般的で音域が高いときに使われる高音部記号がト音記号。

そして低いときに使われる低音部記号がヘ音記号で、中間域で使われる中音部記号がハ音記号(はおんきごう)になります。

小節(しょうせつ)

縦線により区切られた部分のことで1,2,3小節と数えることができます。

1小節に入る音符の長さは拍子記号で決まり、例を挙げると4/4拍子で四分音符が4個入ります

拍子記号(ひょうしきごう)

分数表示で表示されてる拍子記号(ひょうしきごう)数字の見方は分母(下)が音符の種類で分子(上)が1小節に入る拍数を示してます。

4/4拍子だと下が4分音符で上の個数が4個になるので1小節に4分音符が4個入ることになります。

6/8拍子だと下が8分音符で上の個数が6個になるので1小節に8分音符が6個入ることになります。

 

理解するのが難しいと思ったら

僕の覚え方になりますが音符と休符を理解するのに時間と声に例えたらわかりやすいかもしれません。

1)1拍を1秒で考える。1秒ごとに手を叩いてみる。
2)全音符は4秒間「アー」と声に出し、全休符は4秒間無言でいる
3)2分音符は2秒間「アー」と声に出し、2分休符は2秒間無言でいる
4)4分音符は1秒間「アー」と声に出し、4分休符は1秒間無言でいる
5)8分音符は0.5秒間「アー」と声に出し、8分休符は0.5秒間無言でいる
6)16分音符は0.25秒間「アー」と声に出し、16分休符は0.25秒間無言でいる。
このように具体的な数字に例えると拍というのは1秒ごとに手を叩く感覚になります。
手を叩くごとに1拍、2拍、3拍と数えますが、数字が増えると数えるのは大変なので(51拍、52拍、53拍・・・と)数えやすいように小節で拍を区切り、4分の四拍子なら「1.2.3.4.1.2.3.4.1.2.・・・」と数えることができます。
音符と休符も時間に例えると音を出す長さや止める長さの違いがはっきりすると思います。図で表すと下のような考え方になります。
音符と休符は譜面見て演奏するのに必要なことなので、きちんと理解しておきましょう。難しいことではないのですぐに理解できると思います(^-^)